COMMENT
名品Ref.1601の前身機種であるRef.6605は、生産期間が1950年代半ばから1960年頃までと極端に短い、貴重なデイトジャストです。バブルバックの時代が終わり、ムーブメントやデザインが一新しました。ベゼルはエングレーブド初期の大振りのもので、後年の精緻なものより、キラキラとよく光ります。ダイアルはプレーンなアイボリーカラー。ロゴはアプライドの通称浮きROLEX、カレンダーはブラックとレッドに交互に変わるルーレットデイト、砲弾型インデックスはルミナスと離れやや内側に寄った、オールドロレックスらしい意匠です。搭載キャリバー1065は世界初の両回転巻き上げ式の1030と同系統の機械で、天輪の重さを調整するミーンタイムスクリューを備えています。これにより、より精密な精度調整を行うことが可能です。
ダイアルはエイジングより赤みを帯びたカラーリングへと変化しています。一癖あるように感じますが、実際に着用すると肌との馴染みが良く、意外にも合わせやすいヴィンテージといった印象を受けます。針やインデックスは全体に均一の経年変化が見られます、ダイアルとの整合性があり迫力を増しています。しっかりと光は反射しますので、やりすぎ感はありません。ブルースチールの針は深い青みをよく残し、良い差し色となっています。ケースはラグが脚長で、装着感が良いです。エングレーブドベゼルは多少の傷が見られながらも、エッジを残しており好印象です。
1950年代は腕時計というジャンル自体が高根の花でした。ロレックスデイトジャストともなると、その存在は今では信じられないほどの高級品であったと察します。希少な年式のデイトジャストを貴方の腕の上で動かしてみてください。
BRAND
幅広い層に支持されている永遠のロングセーラー<DATEJUST>。午前0時で日付がカチっと瞬時に変わる<DATEJUST>機構を世界で初めて搭載したのが<ROLEX>。誕生は1945年と<ROLEX>のレギュラーコレクションの中では最も古く、メンズ、レディース、ミッドサイズに素材などの多様さがロングセラーの秘訣。
HIGHLIGHT
Old Engraved Bezel, Roulette Date
BRAND | ROLEX |
MODEL | DATEJUST |
REFERENCE | 6605 |
YEAR | 1958 |
MATERIAL | Stainless Steel |
WINDING | Automatic |
CALIBER | 1065 |
SERIAL | 35++++ |
CASE SIZE | 36.0mm |
BETWEEN LUGS | 20.0mm |
OVERHAULED | Yes |
GUARANTEE | 1 Year |
STRAP | ROLEX Genuine Bracelet |
BOX and PAPERS | No |